中古物件を探すとき、物件情報でまず目に入るのが写真です。
物件サイトの掲載写真と値段を見て気になったら詳細を確認するのが一般的な流れだと思いますが、写真だけだとやっぱりきれいな物件に目がいきがちですよね。
私も物件を探してるときは、築年数を確認する前に写真を見て判断してるところがありました。
この記事で分かること…
- リフォーム済み物件のメリットとデメリット
- 物件情報を見る時に、知っておくと安心なオプション
私が実際にリフォーム済みの物件を内見した時に、どうしても内装仕上げが譲れなくて諦めた経緯も書いてます。(←あくまでも個人の感想です…)
リフォーム済みの物件を検討してる方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
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リフォーム済み物件のメリットとデメリット
メリット
即入居可能
引き渡し後すぐに生活を始めることができる。
賃貸マンションに住んでた場合はリフォーム期間中の家賃や光熱費が重複しないので、その分の無駄な費用が抑えられます。
生活イメージが容易
実物を見て選べるため、購入後の生がをイメージしやすい。
場所によってはモデルルーム化されているので、シュミレーションが容易にできる。
資金計画が立てやすい
中古住宅+リフォーム費用の総額表示なので、予算オーバーの心配がない。
税制優遇
一定の条件を満たせば、登録免許税や不動産取得税の特例措置が適用される場合がある。
引用元:国土交通省 買取再販で扱われる住宅の取得に係る特例措置
デメリット
価格の不透明性
リフォーム費用がどの程度掛かるか不明なため、リフォーム費用を物件価格に合わせたときに、その地域の中古住宅相場と合っているか判断が解りにくい。

例えば同じ築年数・間取りで、ある地域の平均価格が2800万の場合。
リフォーム済物件:3000万
リフォーム無し物件:2400万+リフォーム代300万
だった場合、相場よりも高いことになります。
カスタマイズの制限
デザインや間取りが自分の好みに合わない可能性がある。
(余談ですが、リフォーム済み物件を見ていた時に“ここいいな”って思った物件があったんだけど、真っ赤な浴槽がどうしても許せなくて諦めたことがありました(笑))
品質と施工性が不明瞭
工事途中の様子がわからないため、床下などの配管、壁や天井材などの品質や断熱性を確認できない。

自分でリフォーム業者を選んだ場合は、担当者や職人さんとコミュニケーションも取れるので、安心感がありますよね。
設備機器や壁紙なども自分で選べるので、品質や性能の確認もできます。
性能面の課題
グレードの高い設備やオプションを入れるとどうしても販売価格が高くなってしまうため、設備の機能が最低限のものしか設置されていない可能性がある。(食洗器や浴室乾燥機能がない等…)
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物件情報で確認したい項目
物件概要のリフォーム履歴
どこをリフォームしたかの確認ができるのと、前入居者が住んでる間にリフォームしたのか、退去後に買取り業者がリフォームしたのかが履歴で分かる。

(例)このリフォーム履歴の場合
築30年以上経っているのに浴室や給湯器の履歴がないという事は、10年以内には交換の時期が来ることが予想できます。
瑕疵保険(国交省指定)保証利用可(または保証付)が付いてるか
瑕疵保険(国交省指定)とは、住宅の検査と保証がセットになった保険制度です。住宅に重大な欠陥や不具合が見つかった場合、買主が無償で修理を受けられます(最長5年間)。
中古住宅の瑕疵保険は「任意加入」なので、付いてると安心できます。
(新築の場合は義務化されていて、10年間保証)
参考:SBIエステートファイナンスより
https://www.sbi-efinance.co.jp/contents/what_is_defec_liability_insurance/
インスペクション実施済みか
インスペクションとは、住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が、住宅の基礎や外壁などの構造耐力上主要な部分や屋根、外壁など雨漏りが生じる可能性のある部分を調査し、劣化や不具合などがないかを確認するものです。
引用元:https://www.mec-h.com/column/sumikae/32
内見の時に確認したい項目
設備の機能性が自分に合っているかを確認
例えばオール電化になっていた場合、コンロでは火が使いたい人はニーズに合っていないことになりますよね。
トイレの場合、リビングと同じフロアがいいのか各フロアに必要なのか、家族構成によっても重要になってきます。
追加でリフォームの必要はないか
浴室や階段に手摺が欲しくても付いていない場合は、その場合購入後に自身で設置する必要も出てきますので、その場合の予算も考えながら内見することが必要です。

私が内見して、どうしても譲れなかったこと
私がリフォーム済み物件を内見して、どうしても譲れなかったこととは…
この家が本当に安心して住めるのか、確信が取れなかったこと!
私が内見した物件は、総リフォーム済みでキッチンや浴室などの水回りは全部新品になっていて、もちろん壁紙からフローリングまで全て貼り替えられたピカピカな物件でした。
でも細かい部分を良く見てみると階段の段差や角が多い場所のクロスの貼り方がとても雑で、シワがよっていたり端が浮いてるところが見つかりました。
他の部分も気になり始めて、普段生活する中であまり気にしないようなところまで確認すると、貼り替えられたフローリングがなんだか波打ってるみたいな感覚が…
一歩ずつゆっくり小股で歩いて確認すると、やっぱり一部床が沈んでる!

素人が少し確認しただけで見つかる施工不良があるって、見えない部分にはどれだけ隠れてるの?!
この家、本当に大丈夫?!
決定的な核心は、ふとロフトの吹き抜け部分を見上げた時に見つけたクロスの破れ…
これがその時の写真…


こんなにはっきりした破れがある物件はかなり稀だと思うけど、これはきっと施工後にできた破れだと思う。
もし施工後にできた破れだとすると、物件自体に欠陥があるのではないのか?!
それとも、施工時に下地処理がしっかり出来ていなかったために、その歪みが出てきたのか…
・物件に欠陥があるのなら即アウト!
・施工不良ならこの業者を信じられないので、こちらも即アウト!
どちらにせよ不安要素しか残らなかったので、この物件は見送りました。
まとめ
総リフォーム済みの物件を見るときに必要なこと
内装は、見えにくい部分もしっかり確認!
- クロスの場合、柱の部分や天井と壁のつなぎ部分などの角を確認してください。
つなぎ目の部分が浮いていたら、湿気や結露が原因で更にはがれてくる可能性が高くなります。 - 床の歪みは身体にも影響が出てくるので、ボールなどを転がして床が平行になっているか確認する。
建具などリフォーム項目に書いていない部分は要チェック!
- 網戸や雨戸・シャッターなど、動かすときに引っかかりがないか、変な音がしないか要注意!
(内見時に、網戸を動かした時に引っかかりすぎて外れた経験あり…) - 開き戸の場合、ちょっと離れて見て扉の上下の隙間が平行になっているか確認してください。
平行になっていない場合、扉が歪んで取り付いているか、もしくは釣り金物が荷重に負けて扉の重さで戸先が垂れ下がってる可能性もあります。

何も手を入れないで済むと思って購入した総リフォーム済みのマイホーム。
暮らしてみてから「ここ修繕が必要じゃない?!」と、疑問や後悔が出ないように、しっかりと自分の目と感覚で素敵なマイホームを探してください(#^^#)

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